PDF編集アプリ:PDF作業を「メタ編集」と呼ぶことにした。

週末は『iPadをパソコンみたいに使うときに読む本・上  キーボード・ファイル管理編』(私的には iPad読本 )の下巻の原稿を整理しています。下巻はiPadでPDFファイルをどう利用するか、という話になる予定です。


● 『iPadをパソコンみたいに使うときに読む本・上  キーボード・ファイル管理編

 

PDFファイルは一般には閲覧用の書類だと考えられていますが、それは主に印刷物のデータを作成する過程で校正作業に、その注釈が重宝されているからなのでしょう。PDFファイルの注釈は元の書類のコメントなどではありますが、その書き込みは元の書類に対するものであるだけでなく、新しいアイディアのメモ書きだったりします。

とりあえず、新しいアイディアを生み出すということで、PDFの注釈は単に元の書類を校正して直すだけでなく、これまでのワープロやエディタで行なっていた書類の編集とは別な編集作業という感じがします。

 

単にPDFを閲覧したり注釈を付けるだけなら、PDF編集アプリなんかどれでも同じと思われるかもしれませんが、どのツールを使うかで、得られるものがかなり違う。それというのも、PDFファイルは複数のページからなる書類であり、ページ単位で閲覧でき、個々のページの中に段落と本文で構成された文章があるという、メタ構造なのだから当然なのかもしれません。

すでにあるPDFから新しいアイディアを得ることができる編集作業(この作業を「メタ編集」などと名付けてみました)に気づくと、iPadiPhoneには数多くのPDF編集アプリがあることにも合点がいきます。

 

アウトライナー好きな私としては、アウトラインプロセッサの方面にもPDF編集アプリは進んでいってほしいと思いますが、元が印刷イメージであり、ビュジュアル全盛の昨今ですから、そういうのはもう少し先の話になるのかもしれません。今は、まずはPDFの注釈をどうするか。KJ法的な観点で考えるときのようです。

 

iPad読本 下巻の方向はそんな感じです。