iOS 11にはPDF Viewer、 GoodReader の iOS 11対応はまだか(GoodNotes や Notes Plusに関するメモ)。

2018年になって18日が経過。

冬休みはあっという間に終わったけど、やらなきゃいけない10年来の原稿の整理は道半ばのまま年を越してしまいました。

 

どんな原稿を整理しているかというと、スマートフォンが登場して以来、ポストPCだとか言われ始めたので、パソコンの形態が変わるのだったらWindowsの時代の終わりというよりもワープロというかWordの時代の終わりが近づいて来たかな、と思って書き始めたのが2000年も過ぎて数年経った頃から。

それについて書いているうちに、実際には面白いのはスマートフォンのUIについてで、実は世の中を大きく変えていきそうなのは、スマートフォンよりもタブレットの方だということに気づいてしまった。そこで、いつの間にかiPadの話になってしまったのだけれど、その話の落としどころが iOS 11&ファイルアプリの登場でだいぶ変わってしまったのが2017年。

とにかく、今年こそは何とか形にしておかないと、この10年は何もしなかった失われた10年になってしまうのいう危機意識から2018年は始まった。

 

そんな想いとは別に、毎日やらなければならないことはあるわけで、その仕事の中で #iOS11 & #ファイルアプリ を使いながら、あれって思ったのが、以前「iOS11:Pagesをアップデートしたらアプリフォルダと「書類」フォルダが統合されました。」で書いた話。

しばらく「書類」フォルダばかり使っていて久しぶりに Pagesのアプリフォルダを見たら、あれ?統合されていない、あれは目の錯覚か勘違いだったのかなって感じになったのですが、まあ勘違いはあってもスクリーンショットは撮ってあるので、やはりUIの方が変わったんだろうってことで、あの話はなかったことに。

 

その代わりといっては何ですが、ちょっとどう使ってよいかわからなかったファイルアプリの中の「このiPhone内(iPad内)」という場所。

これがファイルアプリの「書類」フォルダとアプリフォルダが同期しなくなって別々の場所になったということで、そうか。これも単にiPhoneiPad内のストレージのことで、外出先で下書きするような場合はここを使えばよいということになります。

 

「書類」フォルダとアプリフォルダと違って、iCloud Drive の一部でないので、同期されないので、ここにファイルをコピーして作業してもモバイル通信下で通信費がかからない、ということになります。

 

というわけで、ファイルアプリの「このiPhone内(iPad内)」の場所で印象深かったのが、そこに忽然と現れた #PDFViewer というアプリ。最初は何だこれ?と思いましたけど、PDFファイルを共用して使うワークフローといえば、もう #GoodReader やら #PDFExpert があったので、これも有象無象のPDFアプリの1つかと思って放置していました。

 

そもそもPDFファイルを共用してワークフロー自体が、ファイルアプリの登場でPDFアプリの出番を減らすことになったので、私のPDFアプリの利用頻度は常用のGoodReaderでさえも激減してしまったのでした。まあ、未だにiOS 11対応のアップデートが滞っているGoodReaderではありますが。

 

ところがこのPDF Viewer というアプリは、他のアプリがのんびりとiOS 11対応ファイルアプリ対応している間、ずっと「このiPhone内(iPad内)」の中に居座っているので、なかなか印象に残るわけです。

そしてPDF Viewer 2.1になっても、まだGoodReaderはファイルアプリ対応にならず、それならペンの書き味が良かったからちょっと使ってみよう、と思って使ったところ、手書きなどなかなかの優れものでした(2.1はAndroid版も登場しました)。

 

中でもPDF Viewer の #注釈のコピペ 秀逸。コピペ先は別ページだけでなく、別のファイルに対してもできる。2.1以前からできたのかもしれないのですが、私が感動したのはそこでした。

実はこれがやりたいがために、PDF Expert をGoodReaderと併用していたのでした。老舗はGoodReaderは注釈のコピペができない。手書きといえども同じことを何度も同じことを書くのはいやでしたから、注釈コピペができれば作業効率が向上します。PDF Expertは注釈のコピペができるPDFアプリでした。

 

ただし、PDF Viewer 2.1でもページのマージというかAppendができませんでした。GoodReaderとPDF Expert は別々のPDFファイルを1つにまとめたり、複数に分けたり、ページを削除したりできました。今のところPDF Viewerではできない。元々編集が制限されているPDFファイルの不便なところを補うのが、この手のページ単位で操作ができるPDFアプリで、その筆頭が老舗GoodReaderでした。

まあ、それができなくても 注釈のコピペ ができるというのは、PDF Viewerを使う大きな理由になりました。ページのマージはPDFの汎用性を活かして、当面は他のアプリに共用してやることにしました。

 

ついでに言っておくと、昔からあるPDFの基本機能ともいえるのが(印刷機能の延長だと思いますが)、PDFアプリで注釈をつけておけば、注釈や書き込んだ図形をPDFアプリから書き出す時に、PDF上に表示したり非表示にできる機能。つまり、書き出して真っさらのPDFファイルに戻すこともできるし、注釈を消せないようにPDFと一体化する(これをフラット化ともいう)こともできます。まあ、この辺の機能はPDF Viewerでも可能です。まあ、こんな基本機能がないPDFアプリはモグリということになります。

 

あと最後になりましたが、PDFViewer 2.1の恐れ入谷の鬼子母神な機能が 選択ツールを使って、複数の #注釈の結合 ができること(前からできたのかもしれないが)。結合だけでなく #注釈のグループ化 と解除もできます。GoodReaderとPDF Expertでは、注釈は保存のタイミングで自動的に異なる階層のレイヤーにまとめられたりしていたので、作図的には非効率でしたが、ここに来て手書き作業が変わったという感じです。

 

PS.

その後相変わらず、iOS 11に対応したGoodReaderは登場せず。そこで GoodReader ではなく 手書きのPDFをOCRできる GoodNotes の能力というのはどうなんだ?と調べてみたら、手書きツールとしては秀逸だったけど、これこそファイル管理の面ではファイルアプリ に未対応どころか iCloud Driveにも対応してない旧式アプリだったということに驚いた。それなら、やはり手書きのPDFをOCRできる Notes Plusはどうかと思ったら、こちらも似たり寄ったりだということで、iOS 11のファイルアプリというのは恐竜時代を滅ぼした隕石みたいなんだなと思ったのが2月のことでした。結論としてはiOS 11に対応したGoodReaderというのは、もはや恐竜以外の何ものでないのでは、という危惧だけ。

そこで思ったのは、やはり自分の使い方では ファイルアプリと共存できる PDFViewer が本命だということ(ページの追加や削除は苦手でも)。とくにPDFViewer の編集力はハンパでないわけで、これがあると Draw系のアプリの前に絶滅していったペイント系のように GoodReaderや PDFExpert がひと時代前のツールに見えてします。そして、Draw系の中にペイント系は取り込むことができるので、GoodNotes や Notes Plus など手書きに特化した機能でなくても、もう PDFViewer で良いのではないかなどと思ってしまったり。これはPDFをどう考えるかに寄りますが、私はPDFを白紙の紙ではなく、電子の紙に印刷された書類と考えているわけで、白紙の紙はWordやPgesということになるわけですけどね。

 

この辺のことは、近いうちに別の原稿としてまとめようと思います。GoodNotes や Notes Plus もまだまだ面白いツールだったので。