WWDC2018:「iPadの普及は学校から」には Chromebookの影が見える。
iPhone XとiOS 11が出て次はiPadの改革、ということで2018年に入り春到来です。スマフォブームが去りつつある今とはいえ、春といえば入学シーズン、入学といえば新入生が持つスマフォというのは狙い目。
まあ春が入学シーズンというのは日本のことなので、今噂になっているのは、廉価版iPhone Xかというこれも噂のiPhone SE2のリーク記事。
●Weiboに 背面ガラスを採用したiPhone SE2の筐体写真が投稿されている?
本体写真が話題になっている時は「フェイクだろ?」と思っていた私も、筺とか部材が出て来るとちょっと気になる。筺の背面がガラス製ということは「Qiワイヤレス充電に対応し、Apple Pay支払にも対応する」ということでデザインだけで引っ掻き回すフェイクよりは手が込んでいる。
おまけに当然ホームボタンがない。ということは、明らかに iPhone X以降のハードウェア第一弾ということになる。
もしこれが本当のリークであるならば、廉価版iPhoneであるSEシリーズを含めてホームボタン付きのiPhoneすべてに買い替え需要を起こすっていう話になる。それが #iPhoneX の使命だったわけなのだけど、iPhone Xのその後といえば、このモデルのままシリーズ化にはしないで、あくまでも10周年記念モデルの位置付けということになっている。
2018年春の時点でiPhone Xのその後はまだ不明だが、WWDC2018には何かやってくれるはず、というのが例年の流れ。iPhone Xの登場でホームボタンをなくして Face ID が標準というのが既定路線になったわけだが、Face IDは前述のような新しいノッチ付きモデルだけの問題で従来機種やiPadには今のところ関係ない。今あるホームボタンで指紋認証すればよいわけだから。
ただし、ホームボタンがなくなると、いままでできていたことができなくなるわけで、従来機種やiPadにも影響が出て来る。
それを踏まえてか、一足先にiOS 11では、その対応が機能に現れている。それが新しいDockというわけで、iOS 11にはDockからスワイプで使えるファイルアプリもあり、その新機能は 実はiPhoneよりもiPad で使ってこそ便利な機能がたくさんある。 実際にiOS 11をインストールしたiPadでは、ホームボタンは指紋認証くらいしか使わなくなる(当社比)。おかげで iXpandみたいなUSBメモリを挿したままでも仕事ができる。
これで従来型のiPadの利用者にそっぽを向かれることなく、さあiPadもハードウェアの更新だ、iPhone X後の次のiPadはどうなるってところだったけど、当初は2018年後半に登場するということでWWDCで発表ということかと思っていた。すると3月に廉価版iPadが2機種登場するリーク情報が出てから錯綜し始め、最終的にはAppleからの発表は以下の通り。
●アップル新製品イベントは日本時間3月28日0時から。ウワサの低価格iPadはPencil対応か
低価格というのは教育機関向けであったということであれば納得のいく話。「ウワサされている製品のうち、教育機関向けとなると、低価格iPadやAir後継とウワサの13インチMacBookあたりは、米国の教育機関で人気のChromebook勢に対抗する側面もあって該当しそうですが、一般消費者向けの製品は多くない可能性が高そう」
パソコンといえばWindowsの日本ではあまり見えて来ないけど、ネットブックを駆逐したiPadが再び低価格化を目指した時に立ちはだかるのは #Chromebook 。キーボードも使える路線にiPadが進んでからはいつか正面衝突する。さらに高級路線の iPad ProもChromebookのペン対応でキャッチアップされてしまう。手書き路線の一日の長なんてないも同じというか利用者層が違う。それはiOSのメモの手書きレベルを見ればわかる。先行する手書き路線を守るには、全機種 #ApplePencil 対応にしないといけない。そんな#低価格iPad の全体像が見えて来たのだけど、そこで老婆心ながら思うこともある。
低価格iPad が iPadProではなくてもPencilが使えるってのは、Pencilの方に何らかの工夫がされているのか。良くも悪くもChromebook がライバルとなると、現在のApple Pencilの値段1万円は大きい。そこで今回は大量生産することでようやくできたのか。でもiPadは低価格にできたとしてもPencilまで低価格にできるのか。
もしも品質を下げての低価格化だとしたら 、思い付くのが「iPad Performer」ってこともあり得る。Performerのすべてが悪いわけではないけれど、結局長い目で見るとPencilの分断化につながらなきゃよいかもしれない、という老婆心。でも Mac Performer も今はないわけで、大企業ってのは冷酷だからなぁ。
#iPadProメモ