推敲するネオ(1) 〜 Neo再入門
Neoというアウトライナーがあります。MacOS用アプリなので、一般的ではないかもしれません。でも、文章書くのに何かと便利なMacOS環境ですから、その環境でしか利用できないとしても、Neoのようなツールがあることを知っていても損はないと思います。また最近は アウトライナーが話題になることも増えて来たので、その1つとしてNeoを知っていれば、文章を書く時に何かの役にたつかもしれません。
そうはいっても、文章を作成するのにアウトライナーを必要とする人もいれば、そんなものがなくても困らない人もいると思います。世の中ワード(Microsoft Wordのこと)さえあれば大丈夫という人もいれば、ワードさえ必要ないという人もいるでしょう。
Neoはどちらかといえば、そういうツールを必要とする人向けのアプリです。ワードと違って、MacOS環境だけしか使えないアプリですし、同じApple製品でも今流行りのiPhoneやiPadでは使えないアプリですから、使いたいと思っても誰でもすぐに使えるわけではありません。
さらに原稿書き御用達アプリなのに、画面表示が自動的に再描画しなかったり1、各種文章データを取り込んだり、他のワープロに渡すのに書き出し2たりするにも、期待通りには機能してくれなかったり。とにかく、一見さん御断りな感じでもあり、いろいろ取っ付きの悪いところがあります。
そんなNeoですから、使い方をネットで検索してもあまり情報がありません。おまけにNeoは従来のワープロやアウトライナーと使い勝手が違っているところも多く(MacOSらしいといえばらしいのですが)、これではますます利用者が増えることは望めない。いや、そもそも使いたい人が使えばいいツールなので、それはそれで良いのかもしれません。
そういえばワードだって最初の頃は一太郎と違うとか、DOS時代のテキストエディタの方が軽快だとかいろいろ言われたものなので(話が古すぎる)、実は普及しているかどうかはどうでもよいことなのです。
肝心なのは、私が購入してしばらく放置をしていたNeoを、また再び使い始めたということで、いろいろアウトライナーもワープロを試してどうもしっくり来ていない私としては、今Neoを再挑戦して使うことが重要であり、その試みからいろいろ発見することもありそうです。
このブログでは、そんなNeoを自分なりに使ってみて、その利用情報をまとめてみようかと思ったところなのでした(2017/7/15)。
1[画面表示がおかしい場合]
Neoでなければできないことが多そうなので使い始めたわけですが、しばしば画面表示がおかしい感じになる。たまに使うと、えっと同じアプリに見えないくらい迷わせるので、この辺も入門者の敷居を高くしていると思われる。
しばらく使ってわかったのは、文書データに支障はなく、単に再描画を怠けてしまうのが原因で案外MacOSの問題かもしれない。そこで文書の余白や文章の改行の位置がおかしい時は、画面を強制的に書き換えれば直ります。具体的には[表示]-[タブバーを表示]/[タブバーを非表示]または[表示]-[パレットバー]-[構成]、[表示]-[サイドペイン]-[ブックマーク]、[表示]-[トップペイン]-[検索]などで画面を再描画すると直ったりする。
2[読み込み/書き出し]
いざとなったらテキストエディタなどで開いてコピペすればよいとはいえ、とにかくWordやPagesから書き出したテキストファイルやリッチテキスト形式のファイルがうまく読み込めないと萎える。さらに出来上がったアウトラインを他のアウトライナーワープロに渡せないと、マイナーアプリだけに試行錯誤した作業時間が無為にならないかと不安を感じたりする。
ちなみに書き出すことができるファイル形式のうちWord形式には、Word97形式(doc)、2003形式(xml)、2007形式(docx)とあるけど、実際にMacOS版のWordとPagesで開けたのは、Word97形式(doc)だけでした。
注:この記事の動作確認は,Neo Ver. 1.1.1.64bit, MacOS 10.13 Beta(17A306f)で確認しています。