iOS 11:アップデートしたら外部キーボードの日本語と英数字がCapslockキーで切り替えられなくなった?

iPadにスマートキーボードなどの外部キーボード(ハードウェアキーボードのこと)を接続して日本語入力をすると、外部キーボードからの入力は強制的に「日本語-ローマ字」が適用されます。面白いことに「設定」アプリの「一般」-「キーボード」から「日本語ーローマ字」キーボードを削除しても、外部キーボードを接続すると「日本語-ローマ字」で日本語入力ができます。

これって「設定」アプリの「一般」-「キーボード」-「ハードウェアキーボード」の「日本語ーローマ字」「日本語ーかな」が「自動」という設定になっているからで、「かな」にしたらどうかと試しましたけど、やはりローマ字入力になるんですよね。「ハードウェアキーボード」の「日本語ーローマ字」を削除してもローマ字入力になる。「ハードウェアキーボード」は「キーボード」と連携しているので、「キーボード」から「日本語ーローマ字」を削除しておくと「ハードウェアキーボード」からも「日本語ーローマ字」が消えます。それでも外部キーボードだとローマ字入力できちゃいます。

 

iOSの「設定」アプリに登録して利用するソフトウェアキーボードは、初期設定では「日本語-かな」「絵文字」「英語」の3つが用意されています。これらのキーボードを切り替えるには、iPhoneiPadではソフトウェアキーボードに表示される[地球]キーをタップしますが、iPadで外部キーボードを接続している時には「ctrlキー」+「スペース」を押して切り替えられます。

 

iOSのキーボードは切り替えがトグル式なので、キーボードの数がなるべく少ない方が切り替えに都合が良いです。たとえば、初期設定で用意されている3つのキーボードのうち、「絵文字」キーボードを削除すれば、[地球]キーをタップするだけで、日本語と英語のキーボードが切り替わるようになります。絵文字は日本語の変換の中でも選ぶことができるので、絵文字を多用する人でなければ、わざわざキーボードに入れておかなくてもよいでしょう。

 

[地球]キーを長押しするとキーボードの一覧が表示されて直接選択でき、もう一度[地球]キーをタップすると、その前に使っていたキーボードに戻りますが、やはり感覚的にトグル切り替えに慣れてしますと、無意識に順番にキーボードを切り替えてしまいます。

 

実際のところ、新しいキーボードを追加した時でも、思ったよりも使わなさそうであればすぐに削除し、気に入った場合はその代わりに使わなくなりそうなキーボードを削除して、使うキーボードは必要最低限の数にしておくと良いでしょう。そもそも、これらのキーボードは削除しても「設定」アプリの中に残っているので、使う時にいつでも「新しいキーボードを追加…」で戻すことができます。

 

さて、このようにiPhoneiPadのソフトウェアキーボードは取捨選択ができますが、冒頭で触れたように外部キーボードを使っていると、ちょっとふるまいが異なります。「日本語ーローマ字」キーボードが入っていない初期設定のままでも、外部キーボードだとローマ字入力ができます。

さらに、必要に応じて外部キーボードを外せば、ローマ字入力以外の「日本語ーかな」キーボードなどに切り替わりますから、フリック入力したり、他の手書き入力にしたければ、ひとまず外部キーボードを取り外すだけで切り替えられます。ただし、このようなキーボードの切り替えが私以外の人にどのくらい便利なのかよくはわかりません。

 この切り替えは、iPadで長年外部キーボードを使い続けている私にとって、何度か窮地を救ってもらった方法でした。

 

まずは、iOSで外部キーボードからの入力方法を切り替えるショートカットキーは、iOS 9より前は「⌘キー」+「スペース」でしたが、iOS 9macOSのキーボードショートカットと共通化するためか「ctrlキー」+「スペース」に変更されました。でも、当時はそれを知らずに「あれ?あれ?切り替わらない?」となってしまいました。そんな時、すかさず外部キーボードを取り外し、地球アイコンをタップして英字キーボードに切り替えたりしました。

 

そして、最近もiOS11のアップデートでありました。あっ、窮地というのは、実は入力方法を切り替えるというよりも日本語のかな漢字を入力に英数字を入力するという作業をいかにスムーズに切り替えるということであったりします。

「ctrlキー」+「スペース」に切り替えるのも、日本語入力中に英単語を入力するのに必要だったりしたのでした。

 

そこでiOS10になってからですが、別にキーボードを切り替えなくても、caps lockキーを押すことでも「日本語ーローマ字」⇄「英字」切り替えることができるようになりました(iPad Pro用のJIS配列のSmart Keyboardが発売になったのもこのためでしょう)。

 

ところが、この便利なcaps lockキーによる切り替えがiOS11のアップデートでうまく機能しなくなってしまったのです(切り替えだけでなく「ctrlキー」+「スペース」による外部キーボードからの切り替えも)。そこでまた外部キーボードを取り外し、地球アイコンをタップして英字キーボードに切り替えたりして、窮地を脱したのでした。

 

iOS11のアップデートでキーボードがうまく機能しなくなった問題は、いろいろなところで話題になっていたので、ネットで調べてすぐに解決策が見つかりました。

私の場合は「設定」アプリの「一般」-「キーボード」で「自動修正」をオフにすることで直りました。そのほかには以下を参考にしてください。

iOS 11】iPhoneで日本語入力の切り替えができない

https://www.itkaigai.com/tips/can-not-change-keyboard-of-iphone.htm

 

追記:
ちなみに、Capslockだけで切り替えられるのは「日本語ーローマ字」と「英字」だけで、他のキーボードとは切り替わらない。もしも「日本語ーローマ字」と「英字」がキーボードに追加されていないとCapslockの切り替えは効きません。なぜかそういうことらしい。

さらに外部キーボードを接続すると「日本語ーローマ字」が追加されていなくても日本語入力ができるわけで、Capslockの切り替えは「日本語ーローマ字」の代わりにかなや手書きなど日本語入力できるキーボードでも良いのだが、なぜか「英字」キーボードは外せない。「英字」を外すとcapslockで切り替えられなくなる。ほんとiOSって面白い。