推敲するネオ(4) 〜 構成するNeO その2

■ [項目を分割]コマンドでは、[上の兄弟][下の兄弟][子]のオプションが選べる

[構成]メニューの[項目を分割]コマンドでは、[上の兄弟][下の兄弟][子]のオプションが選べる。[構成]-[項目を分割]-[下の兄弟]を選んだ場合は、挿入点を境に2つの段落に分割され、同じ階層(「兄弟」)の2つの段落に前後関係が生じることになる。また、同じ階層ではあるが段落が階層化され、いわゆるアウトライン化される。

 

 階層化がもっとわかりやすいのは、[構成]-[項目を分割]-[子]を選んだ場合で、挿入点以降は下の階層(「子」)になり、下の階層は上の階層に従属し、詳細や説明する内容となり、物理的には上の階層を移動するといっしょに移動することになる。

 

 ちょっとややこしいのが[構成]-[項目を分割]-[上の兄弟]を選んだ場合で、挿入点以降は同じ階層(「兄弟」)で前後が入れ替わる。

 

[構成]-[項目を分割]-[上の兄弟]を選んだ場合。

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[上の兄弟]を選ぶと、挿入点を境に段落の前後が入れ替わる

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 上の階層に子の階層があったり、たたんである場合は、下の段落で[構成]-[項目を分割]-[上の兄弟]を選んだ場合は、上の階層の子の階層(従属する下の階層)をまとめて飛び越えて上の階層に移動します。

 さらに[構成]-[項目を分割]-[親の兄弟]を選んだ場合は、同じ階層(「兄弟」)や下の階層(「子」)ではなく、上の階層(「親」)に移動するので、挿入点以降が今までのアウトラインの階層から飛び出してしまいます(この例では「兄弟」の階層が一番上位ですから、親の階層はありません)。

 

■ 階層のある段落の下の階層で[構成]-[項目を分割]-[上の兄弟]を選ぶ

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■ 挿入点のある段落が上位に移動する(移動した段落はたためるように[子]に分割済み

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 ■ まとめ

[構成]-[分割]コマンドは、段落の上下関係を変えているだけなので、利用者が[分割]コマンドの結果である段落の移動が追えないと、元の文章を壊してしまうこともあります。

 

 現在のアウトライナーは、あくまでも段落の物理的な階層を移動するだけなので、文章の良し悪しはまだ人間が判断することになります。それでも、従来のワープロやエディタで同じ操作をするならば、コピー&ペーストかドラッグ&ドロップを手作業で行わなければなりません。段落が長かったりすると、画面をスクロールするなど手間でしたから、アウトライナーは使いこなせば便利なツールです。

 現状はアウトライナーに限らず、ワープロやエディタはまだたかが文章を書くための道具なので、文章の内容などには御構いなしですが、将来的には人工知能が上下の段落の関係や内容を判断できるようになれば、アウトライナーにはさらに発達する余地がまだあるといえます。

【Neo:コマンド・ショートカットキー】
分割した段落の上下関係は[構成]-[移動]コマンドで変えることができる。ショートカットは「^(コントロールキー)」を押しながら矢印キー
段落は[構成]-[移動]コマンドで分割することができる。ショートカットは「^(コントロールキー)」+「(コマンドキー)」を押しながら矢印キー